会社紹介

地域の環境衛生を守るファシリティマネジメント企業

左からえにさむ代表取締役 本間、株式会社大高商事 代表取締役社長 伊原氏

私たちの暮らしにとって「衛⽣」の観点は⾮常に⼤切である。時に衛⽣管理は社会課題解決の⽷⼝ともなる。コロナウイルスの感染拡⼤の影響もあり、室内の空気汚染は健康被害につながる⼤きな課題だ。そのため、隅々まで⾏き届いた掃除や空調管理をはじめとした環境衛⽣は、⼈々の⽣活を⽀えるにあたり重要である。栃⽊県で⻑年そのような役割を担ってきたのが、株式会社⼤⾼商事である。半世紀にわたり蓄積してきたファシリティマネジメントのノウハウを⽣かしながら、常にお客様の理想の環境づくりを追求してきた。清掃やビル管理のほかにも、産学連携によって⾷品や⽣花の鮮度・品質を維持する機器開発など、時代に合わせて幅広く事業を展開してきた。そんな⼤⾼商事のこれまでとこれからを、代表取締役社⻑の伊原⽒にお伺いした。

清掃業で信頼を積み上げ、事業の多⾓化へ

―はじめに、⼤⾼商事の歴史についてお伺いしたいのですが、どういった経緯で創業されたのですか?

伊原⽒:先代の社⻑と現在の名誉会⻑が、今から56年前の昭和40年に会社を起こした時は街のお掃除屋さんをしておりました。その頃は⽇本が⾼度経済成⻑期の最中で、最初はお掃除をするビルが少なかったです。そのため、ビル掃除の仕事というよりは、⼩さなお店のお掃除からはじまりました。

―これから⼤きな建物やビルなどが建てられることを⾒越し、清掃業を⽴ち上げられたということだったのでしょうか?

伊原⽒:そうですね、栃⽊県内では本当に初期の頃の清掃業の会社だと思います。東京で既にあったビジネスモデルを参考に、栃⽊県でも同じように成⻑してくるだろうと⾒越して⽴ち上げたと聞いています。その後ビルがどんどん建つようになり、ボーリング場や⼤きな娯楽施設やスーパーマーケットもできてきて、清掃の仕事が徐々に増えていきました。そこからお客様⽅とよい関係性を築かせて頂いているうちに、掃除だけではなくエアコンやボイラーなどの設備管理もお願いしたいと⾔っていただけるようになりました。そこから発展し、現在は⼀通りの管理ということで、例えば、受付や⼊り⼝で警備をする警備業務や⼈材派遣、学校や病院などの給⾷業務も⾏っています。また10年以上前から、産業展⽰館や図書館、公園施設などの指定管理者事業も⾏っています。

ぶつかった少⼦⾼齢化・労働⼈⼝減少の壁

―創業から50年以上が過ぎ、時代が変わっていく中で様々な外部環境の変化もあったと思います。今、取り組んでいかないといけない課題はどのようなところにありますか?

伊原⽒:私たちは従業員を多く抱えていて、⾔うなれば労働集約型産業です。少⼦⾼齢化になり、⼈が集まりにくい状況の中では、今までと同じように仕事をしようとするとどこかにしわ寄せがきてしまいます。それをカバーするために、今は可能な範囲でシステム化を進めております。1〜2年ほど前から、あるお客様の⼯場でいわゆる清掃のロボットを導⼊しています。⼈がやると半⽇かかる作業も、ロボットだと1時間でできるという事例もありました。今後は⼈だけに頼るのではなく、ロボットやシステムなどの導⼊によって合理化を進め、効率を上げていかねばなりません。その中でも仕事のレベルにはこだわり、いかに今と同じ⽔準で維持できるかを重要視していきたいと思います。

⼤学と連携した農産物鮮度維持への挑戦

―ビル管理や清掃業務のほかにも、⼤学と共同研究や商品開発にも取り組んでいらっしゃいますよね。ビル管理を主に⾏ってきたところから、どういった経緯で製品開発を⾏うことになったのですか?

伊原⽒:宇都宮⼤学さんは元々弊社のお客様でした。弊社が出来て間もない頃から仕事をさせていただいていて、現在も弊社の社員が宇都宮⼤学さんの清掃をしています。そういった付き合いがあったことと、先代の社⻑が会社の今後のためにも新しい製品開発に挑戦しようという考えがあり、製品開発をする運びとなりました。⼤学もちょうど20数年前は、企業と産学連携したいとおっしゃっていた頃でしたので、製品の共同研究を⾏うようになりました。

大高商事の製品「快蔵くん」のパンフレット

―今でこそ産学共同研究は多くありますが、時代に先駆けて⾏われていたのですね。これまでにどのような製品を開発されてきたのですか?

伊原⽒:たとえば、プラズマの放電を研究している先⽣と共同研究をしていたものが発展し、業務⽤の⼤型保存庫を開発して「快蔵くん」という商品をつくりました。「快蔵くん」では、野菜や果物をより⻑期保存することができます。果物や花を普通に保管していると、野菜などから⽼化ホルモンのエチレンガスが出てきてどんどん劣化(⽼化)していきます。さらに、⾃分が出したガスを取り込むことによって、より⽼化が進んでしまいます。バナナがだんだん⿊くなってしまうのもエチレンガスが原因です。特にバナナはホルモンの量が多いので、2〜3⽇で⿊くなってしまいます。そのため、劣化(⽼化)を遅らせる保管⽅法を追求し、果物や花など植物が出したエチレンガスを取り込まないように除去するために「快蔵くん」が開発されました。活性炭にエチレンを吸収させる仕組みで、たとえば⽇本橋の千⽦屋さんにも⼊れてもらっています。

―「快蔵くん」と千⽦屋さんの果物との繋がりには驚きました。⻑期保存ができると⽣鮮農産物の廃棄削減にもつながりますね。

伊原⽒:はい。その他には、「いきいきくん」という製品があります。これはエチレンガスを除去するのに加えて殺菌効果があります。仕組みは「快蔵くん」とは少し違っていて、光触媒に紫外線を当てて活性化酸素を発⽣させてエチレンを分解します。花屋さんのケースの隅にこの機械を置いてもらうと、エチレンを除去し、花びらが⿊く痛んでくる原因の細菌やカビを除菌することができ花が⻑持ちします。多くの花屋さんに置いていただいています。

大高商事がこれまでに獲得してきた賞状

新しい⽣活様式の中、衛⽣管理で安⼼できる空間づくりを⽬指す

―⾷品だけではなく⽣花も⻑期保存ができることで、より多くのお客様に喜んでもらえますね。⾷品や⽣花の殺菌だけではなく、コロナ禍において⼿や家具などの「除菌」ニーズも⾼まってきていますよね。今後の展開として、⼤⾼商事さんの取り組みを教えてください。

伊原⽒:そうですね、コロナの関係で消毒の依頼をいただくことはありました。清掃の消毒の範囲でできない部分は、お付き合いのある専⾨の会社さんにお願いし、共同で⾏うようなこともあります。また、「いきいきくん」のような空気を洗浄する機械は、まだオープンスペースでは試してみていないのですが、箱のような密閉空間では効果を確認しています。商店街で⾏う期間限定のマルシェのような機会があれば、半密閉の場での効果について検証するのもいいかもしれません。現在は、コロナウイルス感染拡⼤の影響で、仕事で付き合いのあるような⽂化センターやホールでもコンサートなど⼈を集めることが基本的にできないですよね。徐々に出来るようになってきていますが、今のままだと、雰囲気がでないというか、気持ちが上がらないので、芸術⽂化を本来の形で楽しむことが難しい。⽇本の芸術⽂化の基盤を守るという意味でも、お客様が安⼼して楽しめる空間をなんとか作っていかないといけないと思います。衛⽣管理・ファシリティマネジメントのプロフェッショナルとして、コロナ禍における時代の変化に合わせて、お客様や社会の理想の環境づくりを追求していきたいです。