作家紹介

やさしさをギュッと閉じ込めたSommelの草木染めアクセサリー

Sommelのmaasa氏は栃木県にて「わたしにやさしいは、みんなにやさしい」「おいしいはかわいい」をコンセプトに活動している。Sommelのアクセサリーは、廃棄予定の野菜や果物、植物を利活用し、草木染めという手法にて染め上げており、環境に配慮した作品となっている。

わたしにやさしいは、みんなにやさしい

Sommelの作品には、多方面へのやさしさが詰まっている。色鮮やかな作品はすべて手染めの草木染め布を使用している。また、草木染めをする際には、剪定をして余った枝や、収穫時・調理時に出た廃棄予定の野菜や果物を活用しており、食品ロス問題の解決にも資する形となっているため、地球にもやさしい。縫合に使用する糸は、天然素材を使用するなど、環境への配慮を徹底している。天然素材で染め上げた作品は、光に当たることで色が薄くなっていく可能性があるが、色あせを防ぐために、「おやすみBOX」というアクセサリーの保管箱を作品とともにお客様へお渡ししている。購入後まで配慮した、お客様にもやさしい作品である。

手作業にて丁寧に何度も染め上げ、鮮やかな色を

草木染めの手法とこだわりに関して、Sommelのmaasa氏はこう語る。「草木染めとは、植物を煮出した液に布を浸し、着色を行う方法です。植物を煮込んで染液を抽出し、抽出した染液に、布を浸して煮ていきます。着色を行う布は、化学繊維(ポリエステル、ナイロンなど)であるとうまく染め上げることができないため、天然繊維(綿、、絹、毛など)を用いております。布を煮込んだ後に、媒染液に浸して色を定着させるのですが、媒染に使う物質も、ミョウバン、銅、鉄分といった自然界に存在する物を使用しています。」

やさしさで溢れるアクセサリーを目指して

最後に、Sommelの作品に込めた想いについて、maasa氏にお伺いした。「アクセサリーは、生活に必ずしも必要ではないけれど、つけたら楽しいし、勇気がでる物だと思います。そういった、自分の気持ちを明るく前向きにしてくれる物が、自分だけではなく周りにまでやさしさ溢れる物であったら、とても素敵だなと思います。Sommelでは、そういった作品を生み出していきたいです。アクセサリーは必ずしも生活に必要でないからこそ、意味がある物にしていきたいです。Sommelのアクセサリーによって、やさしさの和が広がっていくことを願います。」今後は、誰しもが草木染めを楽しみながら、周りへのやさしさを広げていくことができるようなワークショップの開催にも意欲的だという。



<作家概要>
屋号: Sommel
住所:栃木県
URL :https://www.instagram.com/sommel.shop/
経歴:2021年よりSommelとしての活動を開始し、同年6月よりwebでの販売を実施。現在、草木染めアクセサリー作家として活動中。